NHKのEテレで放送している「まいにちスクスク」。3月5~8日の4日間連続で特集された「親子で地震対策」3月7日放送分は地震が発生する前にしておく行動、準備編でした。この国で生活している以上、地震に対する心構えは必須です。この番組では非常にわかりやすく説明してくれたので今後のためにまとめておきます。
住んでいるエリアの危険を知ろう
まずは自分の住んでいる地域のハザードマップを手に入れましょう。
ハザードマップをその土地の揺れやすさ、洪水、津波、土砂災害などの危険度が記してあります。
ここから各市町村が作成したハザードマップが確認できるので、自分の家の周りにどんな危険があるのかを確認しておきましょう。
ハザードマップの見方
国土交通省のハザードマップポータルサイトにアクセスすると「重ねるハザードマップ」と「わがまちハザードマップ」の二つからハザードマップが確認できます。
両方見てみたのですがわかりやすかったのは「重ねるハザードマップ」です。
まずはリンク先のポータルサイト左側の「重ねるハザードマップ」の住所を入力の欄に自宅の住所や勤務先、子供の学校の住所などをインプットして、虫眼鏡のアイコンを押しましょう。
すると検索した場所の地図が表示されます。
確認できる災害情報は「洪水」「土砂災害」「津波」の3つの情報です。
左上のアイコンをクリックすると、災害情報が表示されます。
例として大阪駅を見てみましょう。
地図が表示されたら左上の災害種別で選択から「洪水」「土砂災害」「津波」をそれぞれクリックしてみましょう。
①「洪水」の場合
大阪駅周辺は洪水の危険がかなり高いですね。
ほとんど水浸しです。
危険度は色分けされています。
色分けされた危険度の凡例は左上の!のアイコンから確認できます。
②土砂災害の場合
大阪駅の近くでは土砂災害の危険はないようです。
周りに山がないので当然といえば当然ですが。
縮尺を小さくしてみると土砂災害の情報も確認できました。
③津波の場合
大阪駅の周りは大阪湾からも近いため津波の危険もあります。
概ね5m以下の津波のようですが、大阪湾や淀川周辺だけでなく、鶴見区にも津波浸水想定がされています。
海から離れているとか、近くに大きな川がないから津波の心配はないと、早合点せずにきちんと確認しておきましょう。
荒野って見てみると大阪城周辺は洪水も土砂災害も津波も想定域に入っていません。
危険度の少ない所に建てたのか、建ててから治水をしたのか知りませんが、さすが先人の知恵。秀吉やりますね。
このハザードマップで確認してみると、我が家の場合、自宅や子供の通っている小学校・保育園では、幸い洪水も土砂災害も津波も想定区域には入っていませんでした。ただ、自宅や通学路の近くには池があるので、池の決壊が心配です。
我が家を安全な場所にしよう
家の中でモノが落ちてこない場所を確保しましょう。
スペースは畳1畳分でOKです。
自宅で緊急地震速報が鳴ったらそこに走るという取り決めと避難訓練をしておきましょう。
家具やテレビの固定は必ず行いましょう。
突っ張り棒を使ったり、L字金具で固定したり、開き戸には振動でロックのかかる鍵を付けるなどの工夫が必要です。
この手の震災グッズはホームセンターに行くと様々な種類のアイテムが売っていますので、一度確認しておきましょう。
特に寝室には何も置かないようにしよう。
枕元にはホイッスル懐中電灯、安全に逃げ出すための靴やスリッパを用意しておくことも重要です。
また廊下階段には非難の妨げになるものは置かないようにしよう。
我が家の場合、寝室には布団以外何も置いてありません。
なので寝ているときに地震があっても、家が倒壊する以外の理由で圧死することはないと思っています。
その他の部屋で一番危ないのが子供部屋。
背の高い家具はおいていないのですが、使っていないおもちゃをクローゼットの上の方にもしまってあります。結構重量のあるものも置いてあるので、これが落ちてきて子供に当たったら一大事。対策を練ることにします。
家族で約束しておこう
事前に被災したどのように行動するかを家族で話す機会をたくさん持つことが大事です。
定期的に家族で防災ミーティングを行いましょう。
防災ミーティングでは避難経路や集合場所、連絡方法、安否確認の方法を決めておきましょう。
また家族がどこにいるのかわからないと不安になりますよね。
毎朝家族がどこでどのように行動しているのか予定を共有しておきましょう。
大震災が起こった場合、まずは自分自身の身の安全を確保することが最優先になります。
大地震の直後は交通もマヒするので、会社や外出先から帰るだけでも危険を伴います。
いち早く家族の元に帰りたい気持ちもわかりますが、「家族がバラバラの場所で被災しても1週間くらいはお互い頑張ろう」と約束しておくことも重要です。
学校にいる間は先生の指示に従っていればひとまず安心ですが、問題は登下校中や子供だけで遊びに行ったとき。その時の対策も考える必要があります。
地震が来ることを意識しよう
日本で最大の被害をもたらすと言われる南海トラフ巨大地震も今後30年の間に70%以上の確率で発生すると言われています。
30年間の間に70%といわれると、今後10年くらいは大丈夫かな、と思ってしまいがちですが、明日自身が起こる可能性も70%あるってことです。
いつ起こってもおかしくないんです。
だから常に地震が来るかもしれないという意識を忘れないようにしましょう。
今地震が起きたら、出口はどこなのか?上から落ちてくるものはないか?を気にするようにしましょう。
日ごろから子供にもその話をして指差し確認などをしましょう。
また日ごろから子供と一緒に近所を散歩して避難場所を確認しておきましょう。
余談ですが防災の取り組みの一環で「災害時帰宅支援ステーション」や「災害時サポートステーション」などのステッカーの貼ってある施設があります。
コンビニやスーパー、ガソリンスタンドなどに貼ってありますが、このステッカーの貼ってある施設では震災時支援が受けられますのでどこにあるのか確認しておきましょう。
「災害時帰宅支援ステーション」のステッカー
「災害時サポートステーション」のステッカー
まとめ
長くなったのでまとめます。
今すぐにでもやっておかなければいけないことは
- ハザードマップの確認する
- 我が家に安全なスペースをつくる
- 家族防災会議を定期的に開催する
- 地震が必ず来るという意識を持つ
です。
地震対策というと、非常袋や備蓄品に目が行きがちですが、このように知ること、心構えを持つことがまず大事です。
大事な家族を守るため、行政任せでなく、準備を怠らないようにしましょう。