親子で地震対策②地震がくる前にしておく備え【NHK3月6日放送まいにちスクスク】

NHKのEテレで2018年3月7日に放送された「親子で地震対策」。地震が来たとき母親が子供を守るためにどのように行動するかについて解説しています。非常に良い番組だったので、第2回放送の「地震がくる前にしておく備え」について要点をまとめておきます。備えあれば患いなしです!

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※番組放送内に加え、私自身が思ったことを書いていきます。

バッグに防災グッズをプラスしよう

普段持ち歩いているバッグやカバンに防災グッズを入れておけば、外出中に大地震が来たときに便利です。

ただでさえ子供連れの場合、バッグの中は着替えやらオムツやらでいっぱいなんですが、どんなものを追加したらよいのでしょうか。

番組では下記のものが紹介されました。

  • 簡易携帯トイレ
  • 除菌シート
  • ホイッスル
  • 小型LEDライト
  • 飲料水、または水筒
  • 生理用品
  • マスク(大人用・子ども用)
  • 子ども用爪切り
  • ミルク、ベビーフード、おやつ(少し多めに)

※ママのための防災ブック「その時ママがすることは?」より

 

この中で、ホイッスルや小型LEDライトは小さいものが百均ショップで売っているので、キーホルダーと一緒にしておくと便利だと思います。

飲料水やお菓子、生理用品、除菌シートなんかは普段から入っている人が多いと思います。

マスクや子供用の爪切りなどは追加に困らないと思います。

 

となるとあまり聞きなれないのが簡易トイレです。

簡易トイレは百均ショップでも購入が可能です。

 

ですが、百均ショップで購入してバッグに入れて安心、というわけにはいきません。

というのも、この簡易トイレは箱などに固定して使うタイプのものが多いです。

つまり簡易トイレがあっても、それだけでは使えないんです。

 

全ての防災アイテムに言えることですが、買って終りではなく、実際に一度使ってみることが大切です。

簡易トイレもそうですが、非常用の食べ物なんかも一度自分で食べておきましょう。

背負って逃げる防災リュックを準備しよう

バッグに入れておく防災グッズは本当に最低限のものです。

家にいるときに大地震がきて、逃げる必要があるときは非常用の防災リュックがあると便利。

普段使いのバッグやカバンと違って多くのアイテムを準備しておくことができます。

 

ですが、欲張りすぎてあれもこれも入れてしまうと持って逃げるのが大変。

というのも女性が持てる重量は10Kg程度です。

仮に赤ちゃんが5Kgの場合、防災リュックとして用意しておけるのは5Kgになります。

 

防災リュックに入れておくと便利なものとして番組で紹介されたのは次のアイテム。

  • すく食べられる食品
  • 飲料水
  • 割りばし、紙皿、紙コップ
  • 小型ラジオと電池
  • 小型LEDライト
  • 筆記用具
  • ガムテープ
  • トイレットペーパー
  • 簡易携帯トイレ
  • マスク(大人用・子ども用)
  • マウスウォッシュ
  • 洗眼薬
  • レジ袋、ゴミ袋
  • ラップ
  • 携帯充電器
  • お札、小銭
  • 重要書類コピー
  • ブランケット
  • 除菌シート
  • ライター、ティッシュ、絆創膏、ハサミ、ナイフ(まとめて)
  • ブルーシート
  • 軍手、ゴム手袋
  • 使い捨て下着
  • 帽子※ママのための防災ブック「その時ママがすることは?」より

この中から「家族が安心して数日間暮らせる物」という視点でみて必要なものを準備しましょう。

また子供が子供の年齢が低いうちは、成長スピードも速いので、必要なアイテムも変わってきます。

3か月から半年に一度は中身の確認を行いましょう。

自宅にとどまるための備えをしよう

避難所では救援物資や情報が早く手に入るなど利点もありますが、他人と同じスペースにいるのでプライバシーの問題があるという欠点もあります。

大震災の後、自宅が居住可能な場合は自宅で復旧を待つのも一つの手段です。

 

自宅で救援を待つ場合、それなりの備えが必要になってきます。

自宅に備蓄しておくもので、大切なのは二つ。

飲料水食糧です。

水・飲料水の確保

水の確保となるとよく言われているのがお風呂に水を溜めておくという方法。

ですが、この方法は小さい子供がいる家庭では当てはまらないことが多いんです。

子供がふざけてお風呂で遊んでいるうちに溺れてしまうというリスクがあります。

飲料水の確保

確かに数百リットルの水を確保しておけるお風呂は魅力的なのですが、子育て世代の家には向かない方法だと思います。

我が家では非常用の飲料水としてウォーターサーバーを利用しています。

 

ウォーターサーバーの維持費は月3000円~4000円くらいです。

我が家ではウォーターサーバーの水タンクを通常よりも2つ多く取ってあります。

 

ウォーターサーバーの水タンクは1つで12L。二つなので24Lのストックがあります。

1日に必要な飲料水の量は3Lと言われています。

4人家族なので3Lx4=12L。

二日分の水をウォーターサーバーで確保していることになります。

 

トイレの確保

お風呂に水を溜めておけないとなると、もう一つ困るのがトイレです。

水洗トイレがほぼ100%の現代日本、水がないとトイレが流せないですね。

でも出るものは出るから何とかしないといけない。

飲料水は貴重だから下水には使いたくないです。

 

震災時にはトイレが大問題になりますね。

これを解決する方法が二つあります。

 

その二つとは

  1. 雨水の確保
  2. マンホールを利用する

です。

 

雨水の確保

自宅が1戸建ての場合、雨水タンクは有効な水の確保方法です。

雨の多い日本では正に天の恵み。タンクさえ設置しておけば勝手に水が溜まります。

 

雨水タンクはホームセンターやネットショップで購入が可能です。

お値段は数千円のものもあれば、十数万円するようなものなどピンキリです。

住んでいる場所によっては助成金制度がある場合もあります。一度市町村に確認してみましょう。

 

ただ、雨水タンクはコケが生えやすいなどのデメリットもあります。

設置には十分な検討が必要です。

マンホールの利用

もう一つのトイレの確保の方法がマンホールを利用する方法です。

マンホールトイレという言葉をご存知ですか?

国土交通省のHPにはマンホールトイレについて『下水道管路にあるマンホールの上に簡易な便座やパネルを設け、災害時において迅速にトイレ機能を確保するもの』という記述があります。

 

マンホールトイレとはこんな感じのものです。

 

排水のイメージはこんな感じ。

国としてもマンホールトイレの整備に力を入れています。

ガイドラインも出されていて、市町村では整備を急いでいます。

参考リーフレット:あって良かったマンホールトイレ

 

マンホールトイレは学校などの避難場所に設置されることが多いですが、考え方としては道路のマンホールでも同じこと。

自宅近くのマンホールを確認しておきましょう。

 

でも気を付けなければいけないことがあります。

それは道路にあるマンホールが全て下水のマンホールではないということです。

 

マンホールとは『地下の下水道・暗渠・埋設された電気・通信ケーブルなどの管理(点検・修理・清掃・排気など)を目的として作業員が地上から出入りできるように地面にあけられた縦孔』のことです。

下水道につながっているマンホールには「汚水」という文字が書かれています

足元のマンホールの字にも気を付けて

 

下水には「雨水」と書かれたマンホールもあります。

これは雨水を川に流すための下水です。

この下水は浄化槽を通らないので「雨水マンホール」をトイレとして利用してはいけません。

 

その他マンホールには「電気」とか「消火栓」とか「NTT」とかいろいろあります。

マンホールトイレに利用するのは必ず「汚水マンホール」にしてください。

食料の確保

食料の確保では冷蔵庫を見直しましょう。

冷蔵庫にある食べ物は、一つの大きな備蓄と考え、空っぽにすることがないようにしましょう。

 

非常用食料の確保というと、乾パンや缶詰を想像される方が多いかもしれません。

東北で被災したご家族では、子供が普段食べなれないものは嫌がって口にしなかったという体験談もあります。

乾パンや缶詰もたまに食べさせておくことも必要ですね。

また、子どもが食欲のないときでも、食べられるお菓子やアメなども用意しておくといいでしょう。

 

震災時には断水になる可能性が高いです。

缶詰やレトルト商品を用意しておくのは前提ですが、

水を使わなくてもできる料理、水が少量で済む料理もできると便利ですね。

備蓄はどれだけ必要か?

私たちが子供のころは備蓄は3日分と教えられました。

今から20~30年前の話です。

 

それから月日が経ち、日本人も阪神大震災、東日本大震災のほか、中越沖地震や熊本震災を経験し、考え方が変わってきています。

現在では、できれは備蓄は7日間以上と言われています。

まとめ

長くなったのでまとめます。

 

非難グッズや備蓄についてですが

  1. 普段使っているバッグやカバンに最低限の防災グッズを追加する
  2. 避難用リュックは軽めにし、家族が2~3日過ごすのに必要なものを選ぶ
  3. 自宅の備蓄には飲料水と食料を中心に7日分を確保する

となります。

 

いつ来るかわからない地震ですが、この国に住んでいる以上、必ず被災します。

地震が来るという危機意識を常に頭の片隅に置いておきましょう。

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