私は投資が大好きです。投資をしないと人間ダメになるのではないかと思っています。そんななか図書館でフッと見かけたこの本「投資なんか、おやめなさい」。自分に対するアンチテーゼになるのかな?とも思い読んでみることにしました。

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本の概要

投資なんか、おやめなさい

著者:萩原博子
出版:新潮社
発行:2016年9月20日
ボリューム:新書ページ222

読書期間:2017年12月28日

目次

第1章 あなたは、騙されていませんか? 「外貨建て生命保険」の思わず「納得」しそうな誘いのテクニック

「日本は利息ゼロだが、この商品は運用利回り3%以上」は本当か?
(落とし穴)
①「真実」+「真実」が、嘘になる
②おさめた保険料から、まず手数料が引かれる
③「円」と違って「外貨」には、ピンとこない人が多い
④円安の時、都合よく死ぬことはできない
⑤外貨建ては、手数料が高い

「日本の国力が衰えて円安になるので、外貨がおトク」は、本当か?
(落とし穴)
①為替は、国内事情だけで動くのではない
②日本で入った「外貨建て保険」は海外では引き出せない
③生命保険はインフレに弱い
④少子高齢化で、国力が衰えるとは限らない

「若いほうが保険料が安いので、すぐに入ったほうがいい」は本当か?
(落とし穴)
①若い人の保険料が安いのは、死亡確率がひくいだけ
②必要のない保険にお金を払い続ける可能性
③生命保険に、アフターフォローなどない!

第2章 日銀の「マイナス金利」が、家計の資産を破壊する

増え続ける「タンス預金」40兆円

企業の「タンス預金」も、急増している

日銀「異次元の金融緩和」で何が起きたのか

これ以上お金をブタ積みさせないための「マイナス金利政策」

バーナンキがおどろいた、日銀の「長期金利ゼロ政策」

「普通預金」10万円以下は、利息ゼロの衝撃

預金金利0.001%は、「預金はいらない」という銀行の意思表明

追い詰められる地方銀行

銀行にとって「預金」はリスク、「投資商品」はノーリスク

オリンピックが終わるまで、失敗続きの黒田日銀も続く!?

第3章 こんなクズ商品には手を出すな

「毎月分配型投信」–投信の約4割を占めるのに、構造的に欠陥あり!?
(落とし穴)
①目減りしていても、わからない
②「海外の信頼できる国の債権」に安心する
③「分配金」を出すための「タコ足」配当
④実は、年金代わりにならない
⑤手数料が高すぎる

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」は、投資の世界ではNG

「定期預金」でも、高金利には要注意
(落とし穴)
①「定期預金・金利1%」にカラクリあり
②「米ドル預金・金利2.5%」のセット販売

「高い金利」に飛びつくと、リスクを背負いこむことになる

「個人向け国債」「投資信託」「外貨預金」・・・なぜ豪華プレゼントつき?
(落とし穴)
①窓口で買う「投資信託」「外貨預金」は、もらう以上に払う
②儲けに協力する人に豪華プレゼント
③国債を買うはずが、投資商品に誘導される

金融機関の「優遇」は、その背景にあるものを見極めよう


日本人の弱点につけ込む「純金積立」「投資積立」

(落とし穴)
①コツコツ「金」を買いながら、コツコツ手数料を払う
②金融機関が大絶賛「ドル・コスト平均法」は、愚の骨頂
③金融機関が進める「長期投資」の幻影

投資と「コツコツ」は、矛盾した概念

老後に負債を抱え込む「マンション投資」
(落とし穴)
①儲かるどころかマイナスになる可能性
②実は、それほど節税効果がない
③30年で、マンションがボロボロに

不動産は「老朽化」をかかえた、ちょっと特殊な投資商品

第4章 なぜ「個人年金」はダメか

「公的年金がダメなら、個人年金」なのか?

「個人年金」には、大きく分けて二つのパターンがある

従来型は、払う保険料と老後にもらえる額が決まっている
(落とし穴)
①手数料が高すぎる
②「募集停止」になると、復活できない
③運用悪化で、保険会社の経営も心配

パンフレットの言葉の裏を読むくらいの心構えで

企業と政府と金融機関の思惑で始まった「確定拠出年金」
(落とし穴)
①自分のお金なのに、60歳まで引き出せない!?
②専業主婦には、ほとんどメリットがない!
③税金が上がるかもしれない

確定拠出年金に入らなくても済むなら入らなくて良い

第5章 投資の「常識」を疑おう

投資と「老後の安心」を結びつける必要はない

実は倍増している、デフレの中での預金効果

「投資」に向かない人、10のタイプ

こんな金融商品・勧誘には要注意、7つのポイント
(ポイント)
①「利率1%以上」には、カラクリがある
②複雑な金融商品ほど、高額な手数料を取られる
③不都合なことは、小さめの文字で書かれている
④高額プレゼントは、どこかで元を取られる
⑤銀行、郵便局を過信するな
⑥「あなただけに」は、ありえない
⑦不安を煽る物言いには騙されるな
【結論】投資を進める人は誰なのか。相手の顔をよく見よう

それでも投資したいなら、痛手が少ない「ちょい投資」を!
(考え方)
①ほかの人に役立つような「投資」
②時間をかけてリスクを切り下げる「投資」
③「投資」の醍醐味を味わえるような「投資」

最終結論—「投資をしなくては」という呪縛を解きなさい

(「投資なんか、おやめなさい」P7~15より)

「投資なんか、おやめなさい」を読んだ感想

図書館が投機休業に入る前になんか借りておこうと思って借りた本です。本の題名が目に留まり、投資好きの私の考え方とは相反していそうなので借りてみることにしました。

「生命保険は貯金ではない」「外貨預金はただおトクなわけではない」「マンション投資は負債になる」などは私の考え方と同じだったので、流し読みできました。

熟読が必要なかったので1時間ほどでサッと読める本でした。

 

内容はこれまで投資をしたことのない人の対して注意を喚起をしています。

他人に、具体的には保険のセールスマンや郵便局、銀行の言われるがままに投資商品を買うことをは非常に危険です。

 

金融商品が悪いわけでもなく、保険のセールスマンや郵便局員、銀行職員が悪徳なわけでもありません。

自分たちが儲かるものを売るのは当然です。

 

金融商品はお金が増えるかこともありますし、元金割れをすることもあります。

そういう商品をよく理解せずに、「儲かるといわれたから買ったのに、損をした」というほうがおかしいのです。

 

これから投資を始めてみたいと思っている人には「転ばぬ先の杖」として一読しておくと良いでしょう。

特に退職金などまとまったお金が手に入ったあと、それを増やしてみたいというときは、この本を読むことをお勧めします。

 

面白そうだなと思ったのはそれでも投資したいなら、痛手が少ない「ちょい投資」を!の件でした。

 

まずは「地方債」などのミニ公募債の存在です。

国債は知っていましたが、地方債の存在は知りませんでした。自分の投資したお金がどのように使われるのかを自分の目で見ることができるのは魅力ですね。

 

地方債というのは、自治体が財源不足を補うためにお金を集める手段の一つです。

地方債の買い方は証券会社を通してというのが一般的なようです。

ただし、地方債はいつでも売っているものではなく、不定期に発行されるみたいなので、気になる自治体の情報をチェックしておく必要がありますね。

般社団法人地方債協会のHPでは各自治体の地方債の発行情報を公開していますので、こちらをチェックしておくといいでしょう。

 

 

次に時間をかけてリスクを切り下げる「投資」。

これはいわゆるナンピンのことを言っています。株式やFXなどではナンピンは禁じ手です。ナンピンをすると投資は成功しない、ナンピンするなら損切りして再チャレンジというのが常識です。

 

ですが、私はナンピン大好きです。

FXではナンピンを主体において3年間負けなしで投資できました。当然FXにしてはリターンは少なかったですが、それでも5%以上は確保できます。

まとめ

長年真面目に働いていて、お金を増やすことは大変だと身をもって知っている人たちが、「簡単にお金を稼げる」と思って金融商品に手を出すのは不思議ですね。サラリーマンとしてお金を稼ぐことが大変なのと同じように、金融商品でお金を増やすことも大変です。その金融商品を売っているのもサラリーマンとうのも面白しですが・・・

 

お金を稼ぎ続けることは大変です。

大きなお金を取るためにはリスクを容認しなくてはいけなく、容認するリスクを少しでも減らすためには努力も勉強も必要です。

楽して稼げる方法はない、と思うことがまずは重要ですね。

 

2018年はお金を稼ぐことにもっと必死になろうと思います。

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