2006年から2009年にかけて村上龍氏が男性誌「GOETHE」に連載したエッセイに、書き下ろしも加えた1冊。村上龍氏の仕事や生活に関する考え方が満載です。人生のハウツー本ではありませんが、今の自分を振り返って、どのように進め場いいのかを考えさせられる本でした。
『無趣味の勧め』の基本情報
著者:村上龍
発行:(株)幻想舎
発売:2009年3月25日
読書期間:2018年1月6日
目次
まずはいつも通り、目次の描き写しから。
- 無趣味のすすめ
- 少雨数はという原理
- グローバリズムは思想ではない
- 「好き」という言葉の罠
- 仕事と人生のパートナーシップ
- 最高傑作と「作品群」
- オーラの正体
- 夢と目標
- 情熱という罠
- 集中と緊張とリラックス
- トラブルの種類
- どんなファッションで臨むか
- もてなしと接待
- 優れた道具
- ビジネスと読書
- 品格と美学について
- リーダーの役割
- 謝罪という行為は
- 「交渉術」という能天気な言葉
- 仕事における有用な人脈
- モチベーションと希望
- ライバルという他者
- グローバリズムと日本社会
- 部下は「掌握」すべきなのか
- 効率化とゆとり
- 後悔のない転職
- ときに投資は希望をうむが・・・。
- 労働者と消費者
- 決断する力
- 金融不安と大不況
- アドバイスについて
- ワークライフバランス
- ビジネスにおける文章
- 語学の必要性
- 企画の立て方
- 失敗から得るもの
- 盆栽を始めるとき
村上龍「無趣味のすすめ」目次より
目次の数だけ見ると大長編ですが、一つの項がだいたい1000文字くらいです。流し読みならかなりの短時間で読破が可能でした。
『無趣味のすすめ』を読んだ感想
村上龍のエッセイというか考え方というかがギュッと詰まった1冊です。ただし書かれたのは2006年~2009年と今から10年以上前のものも多々ありました。でもそれらは色あせることなく10年後の今でも十分に通用する考え方です。久しぶりに、この手の本を読みました。
正月前に借りていた本を返すために図書館に行きました。今回はなにかエッセイを読んでみよう思って、棚を見ていたら目についた1冊です。
手に取って最初の数ページを読んだら、この一文が目に留まりました。
わたしは趣味を持っていない。小説はもちろん、映画製作も、キューバ音楽のプロヂュースも、メールマガジンの編集発行も、金銭のやり取りや契約や批判が発生する「仕事」だ。
「無学のすすめ」無学のすすめより
今の自分に欠けている視点だと痛感し、読んでみようと思い借りることにしました。
面白かったのは次の項
- 無学のすすめ
- 「好き」という言葉の罠
- 仕事と人生のパートナーシップ
- 最高傑作と「作品群」
- 夢と目標
- ビジネスにおける文章
6エッセイでした。
『無学のすすめ』では、今の自分に足りないものを
『「好き」という言葉の罠』と『仕事と人生のパートナーシップ』では、妻に対する気持ちを
『最高傑作と「作品群」』では、作業量の必要性と自己認識の甘さを
『夢と目標』では目標の再設定の必要性を
『ビジネスにおける文章』では、文章の書き方の方針に対する認識不足を
それぞれ改めて気付き、考えさせられました。
一つ一つの項に対する感想は別途記述いたします。
時間的には1時間半ほどで読むことが出来ました。
その中で自分に必要な個所をピックアップして、自分の人生に役立たせることが出来たらいいなと思います。
たまにはこういった本を読む必要がありますね。