今日は大阪市内にある津波高潮ステーションの見学に行ってきました。自然災害の多い昨今、水害対策を考える上でとても参考になる施設です。津波高潮ステーションは大阪市内なのに駐車場は無料なので車でのアクセスも大丈夫!今回は見学した感想や見どころなどをレポートします。
津波高潮ステーションへのアクセスや駐車場
津波高潮ステーションは水害に関する防災意識の向上を目的として「展示棟」と、いざ水害が発生した時に水門や防潮堤の一元管理を行う「防災棟」の二つの機能を持つ複合施設です。
入館料・営業時間・休館日
津波高潮ステーションの嬉しい所は入館料が無料なこと!
この手に施設は安いながらも入館料を取るところが多いのですが、大阪市の津波高潮ステーションは無料で見学ができます!
何も予定がな~い!というときなど、子供への防災意識喚起のために使うのもいいですし、夏休みの自由研究の題材としても活用できますよ♪
そしてもう一つ、休日でも見学ができることです!
お役所がやっているこの手の見学施設って結構土日祝日はやってないこと多いんです。そんなとこ意味あんのか~って常々思っているんですけど、津波高潮ステーションは土日祝日も見学OKなんです。
なお、予約の必要はありません!
ぷら~と訪れて大丈夫ですよ。
但し15名以上の場合は事前予約が必要になります。
所在地
住所:大阪府大阪市西区江之子島2-1-64
TEL:06-6541-7799
FAX:06-6541-7760
アクセス
津波高潮ステーションは大阪市の中心近くにあります。
アクセスは車を使った方法と電車を使った方法があります。
車の場合
阪神高速3号神戸線・中の島西口出口より約約4分
阪神高速5号湾岸線・波除出口より約9分
阪神高速16号大阪港線・阿波座出口より約3分
その他詳しくはこちらをご参照ください。⇒津波高潮ステーション(車でのアクセス方法)
電車の場合
大阪市営地下鉄・阿波座駅下車(中央線・千日前線)
8・10番出口より徒歩約2分
駐車場
津波高潮ステーションには無料の駐車場が併設されています。
正直来館者がたくさんで身動き取れないなんてことはないので、基本的には車で行っても大丈夫です。
ただ、駐車場の収容台数は少ないので、ちょっと車でアクセスする人がいたらすぐに駐車場は満車になってしまいます。
その場合は周辺のコインパーキングなど民間の駐車場を利用することになります。
周辺の駐車場方法はこちら⇒津波高潮ステーション周辺の駐車場(外部サイト)
津波高潮ステーションを見学!感想や見どころは?
津波高潮ステーションは起承転結4つのコーナーで構成されています。
その順に従って見学していけば水害対策についての理解が広がります。
起「海より低い街大阪」
もともと大阪は海でした。1600年くらい前は大阪府の土地はほとんどなく、川と海が接するところだったそうです。
それが淀川が土砂を運んできて長い年月をかけてだんだん河口に土砂が溜まり、平地になってきたそうです。
なのでもともと土地が低いんです。
それに加え近年、大阪湾沿岸は工場地帯として発展してきたこともあり、地下水のくみ上げが盛んに行われました。その結果なんと地盤が3メートルも沈下してしまったそうです。
もともと地盤が水面すれすれだったのに3メートルも沈下したために、大阪府西側は一気に海抜0メートル以下になってしまったんです。
それでは浸水してしまいますので大阪は防波堤をつくってまちを守っているんです。
イメージはこんなかんじ
承「災害を乗り越え着実な高潮対策」
大阪は戦後3回大きな水害に遭っています。
その3回とは
- 室戸台風
- ジェーン台風
- 第2次室戸台風
です。
とくに室戸台風は世界的に見ても観測史上最大級の台風で大きな被害が出ました。
室戸台風の中心気圧は912hPaでしたから、近年の台風と比べても異常に強い台風だったことがわかります。
大阪府は高潮対策として大阪府下の大きな川に防潮堤を作っています。
この図のように土佐堀川河口を水門で止めてしまって高潮が大阪の街に侵入してくるのを防いでいます。
川ですから当然せき止めれば川上からの水も溜まっていくのですが、それは排水機を使って淀川に排出していくシステムを取っています。
その排水システムが毛馬排水機場なのですが、この排水システムなんと1秒間で25メートルプール1杯の水を淀川へ排出できるそうです。ちょっと想像つきませんよね~
転「高潮とは異なる津波の脅威」
ここで面白いのは何といっても津波災害体験シアター「第菜キューブ」です。
シアター内は立ち見方式で、3面ディスプレーになっています。
そこに地震発生から津波が来るまでの様子を見ることができます。
ストーリーは祖母・両親・子供といった家族が日中それぞれバラバラのところにいるときに地震が発生して、各々非難して津波を回避していきます。
津波のシーンはでてきますが、人が流されるような映像は出てこないので、小さい子供が見てもトラウマになることはないと思います。
結「津波災害から生命を守る知恵」
最終コーナーは学びの場としてイスと多くの書籍が置いてあります。
本の販売などは行っていませんでしたが、最後にここで水害防災について考えることができますよ。
まとめ
今回初めて大阪市にある津波高潮ステーションに行きました。
見学時間は1時間ほどでしたが、非常にためになる有意義な時間でした。
この国に住んでいる以上自然災害とは切っても切り離せない生活を送らなくてはいけません。
もしものことが起こったとき、自分と家族を守るために普段からしっかりと対策をしていきたいと思います。
夏休みの自由研究の題材としても面白いので行くところな~いという人はぜひ行ってみてください。
以上、『津波高潮ステーション(大阪市)を見学!感想や見どころなど』でした。最後までお読みいただきありがとうございます。