2021年6月、久慈暁子さんを含め9人の女子アナが美容院をめぐるステマ問題を起こしました。久慈暁子や他の女子アナに処分が下されました。しかし、美容院のステマ問題への処分が甘すぎるとフジテレビへの批判が殺到しました。そこには、フジテレビのご都合主義があったのです。
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美容院ステマ問題とは
まずは、美容院ステマ問題の中身をかんたんに説明します。
今回、美容院ステマ問題を起こしたのは以下の9人の女子アナです。
列挙なので、敬称は省かせていただきます
井上清華、宮澤智、木下康太郎、久慈暁子、堤礼美、三上真奈、杉原千尋、海老原優香、三田友梨佳
その美容院から特別待遇を受けていた、というものです。
ただの個人的な感想や趣味と見せかけて、実は、その美容院の宣伝だった。
ステルスマーケティング=ステマの常套手段です。
久慈暁子さんは美容院の広告をして、報酬を得たことになります。
つまり、久慈暁子さんが起こしたステマ問題は
フジテレビのアナウンサーという仕事をしつつ、副業をしていたということです。
もし、フジテレビが副業を禁止していたら、
これは就業規則違反であり、重い処分は免れません。
一般企業であれば、停職処分であったり、降格であったり、
下手をすれば、免職処分となっても文句は言えません。
それだけ、久慈暁子さんが起こした美容院ステマ問題は重いことなのです。
久慈暁子さんの雇用者であるフジテレビはこれはステマに当たらない、として
フジテレビからの処分はほぼなし、
久慈暁子さんはインスタグラムにて謝罪するのみとなりました。
さて、今回のステマ問題。これで本当に良いのでしょうか。
私は非常に疑問に思ってしまうのです。
今回の美容院ステマ問題はフジテレビのご都合主義を露骨に示したものと思えたからです。
では、フジテレビの行った判断について考えてみましょう。
フジテレビの美容院ステマ問題への判断の思惑
久慈暁子さんは、SNSで紹介した見返りに特別待遇を受けた。
これは、ステルスマーケティングの定義に則しており、
誰が見ても、美容院ステマ問題はステマでしかありません。
火を見るより明らかなことをステマではないというフジテレビは
そんなおバカさんの集まりなのでしょうか。
そうではありません。
フジテレビは結局、自分たちの利益を守るために詭弁を弄したのです。
久慈暁子さんの美容院ステマ問題をステマと認定してしまったら
上に書いたような、一般企業における処分を下さなければなりません。
なぜなら、フジテレビにとって金の卵を生む人間を
自ら捨てることなど出来ないからです。
今回美容院ステマ問題を起こした
久慈暁子さんを始めとした9人の女子アナは人気が高く、
報道番組、ワイドショー、バラエティと非常に使い勝手が良いのです。
数字を稼ぐ、金儲けをする札としてとても優秀なのです。
そんな自分たちの強力な武器を自ら捨てられますか?
ええ、捨てられませんよね。
フジテレビは美容院ステマ問題の真実の追究よりも
自分たちの利益を撮った、ということなのです。
無理が通れば道理が引っ込む、と言った具合なのです。
大衆が不当なことをしたとして、憤りを覚えているのは事実です。
そして、フジテレビのご都合主義な対応も。
しかしながら、これはあくまでフジテレビという一企業の問題なので
外野がつべこべいう問題でもない、と思います。
怒るのであれば、フジテレビ内部にいる人でしょう。
他人が優遇されているさまを見れば、いい気分はしないでしょう。
現に、この美容院ステマ問題で不満を抱えているフジテレビ社員も多いと言います。
ただ、現段階ですでに美容院ステマ問題は過去のものとして扱われ、何事もなかったかのようです。
憤りを感じているフジテレビ社員も虚しさを感じずにはいられないでしょう。
まとめ
・久慈暁子さんを始めとした9人の女子アナが特定の美容院をSNSで紹介し、見返りを受けていた
・久慈暁子さんらが起こしたことは明らかなステマだったにもかかわらず、フジテレビはステマに当たらないとした
・フジテレビはステマ認定すれば、久慈暁子さんらを処分しなければならなくなる
・フジテレビは久慈暁子さんらを処分することは自分の首を絞める事になるため、認定しなかった
・フジテレビは自らの利益のために、道理を捻じ曲げた。まさにご都合主義
それこそ、新自由主義の蔓延った日本では、お金が全てです。
某漫画では、(自分の)金は(他人の)命より重い、なんて抜かしてますからね。
今回のフジテレビの対応は、それをよく表しているのではないでしょうか。